「お客様第一」 vs 「社員第一」

あなたの会社は「お客様第一」でしょうか?
それとも「社員第一」でしょうか?

どちらの方針でも大成功している会社はあります。お客様第一主義ではトヨタが、社員第一主義ではサウスウエスト航空が有名です。

こうした経営方針は、経営者が会社を通じてなにを実現したいかなので、どちらが良い、悪い、というものではありません。ましてや、どちらが優れている、どちらが時代遅れだと言いたいわけでもありません。

なぜ「どちらか」なのか?

ただ、どうせなら、どちらも「同時に」満たせたらと思いませんか?
つまり「社員」と「お客さま」のどちらかではなく、どちらの幸せも追求し、その結果事業を成長させることができたら、一番ではないでしょうか?

そんな「夢物語」を実現している会社を紹介します。しかも1社ではなく、業種業態の違う3社です。

どの会社も、社員の幸せをかたちにしながら、お客さまから選ばれつづける経営を実現しています。その結果、『日本でいちばん大切にしたい会社』*にも認められました。

※法政大学、日刊工業新聞社、あさ出版の主催で開催される賞

日本理化学工業株式会社

50年前に知的障害をもつ二人の少女を、「私たちでカバーしますから」という社員たちたっての願いで採用した日本理化学工業。今、この会社の障害者雇用率は、社員の7割に及んでいます。

会社は、売上を上げるために、利益を上げるために存在しているのではありません。本当に人々に必要とされ、社員たちも誇りをもって働くことができる、その結果、みんなが幸福を感じることができる、そんな会社になるために存在しているのです。

(『日本でいちばん大切にしたい会社』 1巻より抜粋)

中央タクシー株式会社

中途採用が多く、サービスの質がなかなか上がらないタクシー業界。
そのなかで、「理想のタクシー会社をつくる」と決心し、「お客様第一」「タクシーの仕事は人の人生にふれる仕事」の理念に基づいて、数多くのファンを得ているのが中央タクシーです。

「私、乗ってしあわせを感じます」と言ってもらえる経営とは──。

(『日本でいちばん大切にしたい会社』 3巻より抜粋)

株式会社日本レーザー

多くの子会社は、人事も給料も、親会社の意向通りに決めなければなりません。 しかし日本レーザーは、それでは本当に社員のためになる経営はできないと、M&Aの手法の一つであるMEBOという形で独立を果たしました。

社長の考え方の根底には、「会社は社員のものであり、お客様のものである」との理念があります。

(『日本でいちばん大切にしたい会社』 3巻より抜粋)

どちらか一方を目指すデメリット

社員満足とお客さま満足。2つをいっぺんに満たすのなんて無理だ。そう考える経営者は少なくありません。経営は選択と集中、フォーカス、優先順位なのだから、そんな都合のいい話なんてないと。

しかし、どちら一方にばかり目を向けることで起きている問題もあります。

会社の売上や給料はお客さまからいただくものなので、「お客様第一」を掲げるのは納得できます。でもそのせいで社員が犠牲になっては、離職率の高さやモチベーションの低下につながります。

では、社員の充実や幸せなくして最高のサービスはできないと、「社員第一」を目指した場合の弊害はというと……うまくやらなければ、勘違いをした社員がどんどんワガママになったり、顧客都合よりも自分都合で仕事をして、競争力が落ちる可能性もあります。

どちらも同時に追求するメリット

お客さまと社員。大切な両方をいっぺんに幸せにしようとすると、どうなるのか。実は会社を強く成長させるメリットがたくさんあります。

社員満足を高めるので、離職率が減り定着率が高まります。そうすると、顧客満足のための教育が活き、どんどん質の高いサービスを提供できるようになっていきます。

そうすると、社員がお客さまから感謝される機会が増え、それがまた社員のモチベーションにつながり、売上や利益というかたちで会社を成長させます。

会社のレベルを上げる要素

これは経験から間違いなく言えることですが、教育で人は変わります。でも、教育した人が会社に残り、力を発揮しなければ、いつまで経っても会社のレベルは上がりません。

紹介した日本理化学工業はどちらかと言えば「社員第一」。中央タクシーは「お客様第一」を掲げています。日本レーザーはちょうど中間かもしれません。しかしこれら3社は実際には、両方同時に満たしているからこそ、永続的に成長しつづけています。

その工夫と経営手法を、ぜひ学び、取り入れてほしいと思っています。会社を強くするには、人を育て、定着させ、サービスの質を高めつづける必要があります。

自らを教育させつづける

日本理化学工業、日本レーザー、中央タクシーの3社には、会社を強くするために不可欠な、人を育て、定着させ、サービスの質を高めつづけるヒントが山ほどあります。

会社のレベルを上げましょう。その第一歩は、まず経営者であるあなた自身が、自らを教育し、進化(変化)しつづけることです。

私も日々勉強中です。一緒に「日本でいちばん大切にしたい会社」を目指しませんか?

山口俊晴

第1巻 DVD・CD(79分)

日本理化学工業株式会社 取締役会長 大山 泰弘氏が語る
日本中が応援したくなる!”人を幸せにする経営”

  • なぜ大山さんは多くの障がい者を雇用し続けるのか。
  • 障がい者雇用から何を気付かされた。障がい者を雇うことについて 当初はどういう難しさがあったか。
  • 禅寺の住職さんから聞き、人生を変えた「人間の四つの幸せ」とは。
  • 工場見学に来た小学5年生の手紙に書かれていた感動の言葉とは。
  • 私たちだれもが持っている幸せを感じる「共感脳」とは。
  • 人にとっての幸せを実現する職場づくりとは。
  • 問題を起こした社員を家に帰しても何度も何度も職場に戻りたくなるわけとは。
  • 日本理化学工業をつい周囲が応援したくなるわけとは。
  • 人のために一生懸命やると、自分が考えている以上の自己実現につながるわけとは。
  • 人間はみんな愛されることを求めている。愛されるためにはまず何を すべきか。
  • 最も後発メーカーからトップシェアを獲得することができた理由とは。
  • 障がい者が一人前に仕事を出来るように、会社が考えた待遇と施策とは。
  • 大山さんが逆境を甘んじて受けて、それを最大限に生かす人生でいこうと覚悟したわけとは。
  • 企業の存在意義とは。

第2巻 DVD・CD(91分)

株式会社日本レーザー 代表取締役社長 近藤 宣之氏が語る
離職率ゼロ! 社員から愛される会社の秘密

  • 債務超過にまでなった会社をその後黒字にするまでの道のり
  • ズバリ! 黒字にするにはまずどうすればいいのか
  • ダメになる会社の4つの不良点とは
  • 2年間で累積赤字を一掃した数字の管理方法とは
  • 物事を判断するときの判断基準にすべきこととは
  • 運も味方してくれた様々な出来事とは
  • 親会社から独立する時、社員がとった行動とは
  • ダイバーシティ経営に変わった経緯
  • ここ10年間、不満を理由にした退職者はゼロ
  • なぜそういうことができるのか
  • 人が辞めるのは、どんな理由があるのか
  • 「自己効力感」「自己組織化」の全貌
  • 「人を大切にする経営」のコアとは
  • 社員に格差が生じるのは当たり前、しかし不満が起きないためには何が必要か
  • 多様性ある社員構成によって得られるものは
  • クレドに書かれている「働き方の契約」の内容
  • 正社員になるにはTOEIC何点必要か
  • 社長にとって不愉快な話はどのように対応すべきか
  • 「今週の気付き」「今週のがんばり」の仕組みで社内がどう変わったか
  • 亡くなった女性社員の息子の面倒までみる社風とは
  • 女性の活躍してもらう仕組み
  • 産休育休を取っても支障なく仕事が進む仕組みとは
  • 1人年間150万円かける外部研修によって社員はどう育ったか
  • 「野球型」ではなく「サッカー型経営」であるべきという真意

第3巻 DVD・CD(108分)

中央タクシー株式会社 代表取締役会長 宇都宮 恒久氏が語る
「お客が先、利益が後」その結果生まれたご褒美は!?

  • なぜ多くの「感動の伝説」が生まれるのか
  • 仕事における満足感と達成感の得たかとは
  • 感動のサービスを始めたきっかけは
  • 「中央タクシーはサービス業ではない」という真意
  • 25年かけてでも行った改革とは
  • 離職率が高いことを利用した社内改革とは
  • 採用を即戦力の経験者優遇から未経験者のみに切り替えた理由
  • 朝礼点呼で社長が話すべきこと
  • マニュアルなしでも全社員が積極的にお客様に尽くす秘密
  • 「稼げ」と決して指示しないのはなぜか
  • 人は簡単に動かないからこそチャンスがあるとは
  • 社長や管理職が社員のモチベーションを下げる原因とは
  • 歩合制の会社ほど人間関係や絆を大切にするべき理由
  • 命令しなくても自発的に社員が動くようになるには
  • 社員を育てる最大の教育者を味方につける
  • 強力な理念をどのように浸透させたのか
  • 「ハートフルカード」が会社を変える仕組み
  • 社長が「これをやるぞ」と言ったら盛り上がる社風づくりの秘訣
  • 事業協同組合を脱退しても潰れなかったワケ
  • オリンピック特需に飛びつかずに勝った戦略
  • 効率を追わずに利益を上げていくには
  • 致命的なミスを感動の伝説に変えたある事件とは

優待価格をご用意しました

それぞれ、通常12,800円でご提供しているDVD・CD教材なので、本来なら3つで35,550円(税抜)です。この価格でも、東京や大阪のセミナーに一日がかりで参加したり、研修を受けることに比べれば、はるかに高い投資対効果を得られます。

しかし今回「社員とお客さまを"同時に幸せに"して成長する経営」セットとして、3本をセットでお届けする優待価格をご用意しました。

35,550円(税抜)から10%(3,555円)引いた、31,995円(税抜)でご提供します。送料も私たちが負担します。それぞれを単品ページで購入した場合は、この特別優待の対象にはなりませんのでご注意ください。

最後に

社員それぞれが「お客様第一」と思っていれば、経営者がわざわざ「お客様第一」と言う必要はありません。

でもそうなるためには、経営者が社員を真剣に思い、教育し、責任を持って守る意志と姿勢がいります。

繰り返しになりますが、会社を強くするためには、人を育て、定着させ、会社の質を高めつづけなければいけません。そのためには、お客さまと社員を同時に幸せにする道を選ぶ必要があります。

一朝一夕でできることではありませんが、目指さなければ絶対にたどり着けないものです。ぜひ今回のセットをきっかけに、一歩を踏み出してください。経営者にとって会社や経営は人生です。幸せな人生にしましょう。

社員とお客さまを同時に幸せにして成長する経営

「日本でいちばん大切にしたい会社」から学ぶ
社員とお客さまを"同時に幸せに"して成長する経営

- お届けセット内容 -

教材名称 ■日本中が応援したくなる!”人を幸せにする経営”
■離職率ゼロ! 社員から愛される会社の秘密
■「お客が先、利益が後」その結果生まれたご褒美は!?
内 容 各DVD&CD 合計収録時間:278分
出 演 日本理化学工業株式会社
取締役会長 大山 泰弘
株式会社日本レーザー
代表取締役社長 近藤 宣之
中央タクシー株式会社
代表取締役会長 宇都宮 恒久
価 格 35,550円/税抜(通常価格)
31,995円/税抜(10%OFF)
送 料 無料
決済方法 クレジットカード決済、代金引換をご利用いただけます。
使用可能カード

社員とお客さまを同時に幸せにして成長する経営

出演者プロフィール

大山 泰弘(Ooyama Yasuhiro)

1932年、東京生まれ。1937年、父・要蔵が日本理化学工業株式会社を設立。
中央大学法学部卒業後、病身の父の後を継ぐべく同社に入社

1960年、はじめて知的障がい者を雇用して以来一貫して障がい者雇用を推し進めてきた
1974年、社長に就任
1975年、川崎市に日本初の知的障がい者多数雇用モデル工場を建設
現在、73人の社員のうち55人が知的障がい者(障がい者雇用割合約7割)製造ラインを、ほぼ100%知的障がい者のみで稼働できるよう、工程にさまざまな工夫を凝らしている。

2009年、こうした経営が評価され渋沢栄一賞を受賞

近藤 宣之(Kondo Nobuyuki)

東京商工会議所1号議員
2011年 第1回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」中小企業庁長官賞受賞
2012年 東京商工会議所第10回「勇気ある経営大賞」大賞受賞
2013年 経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」全国43社に入選
2013年 経済産業省「おもてなし経営企業選」全国50社に入選
2014年 平成25年度東京都ワークライフバランス企業認定
2015年 厚生労働省「キャリア支援企業2015」厚生労働大臣受賞
2016年 日本能率協会「KAIKA Awards 2015」KAIKA賞受賞
2017年 「ホワイト企業大賞」大賞受賞

1944年 東京生まれ
1965年 ドイツ交換実習生として欧州へ
1968年 慶應義塾大学工学部卒業
      日本電子株式会社入社
1972年 日本電子連合労働組合執行委員会
1989年 取締役米国法人支配人
1993年 取締役国内営業担当
1994年 日本電子在籍のまま、日本レーザー代表取締役に就任
2007年 JLCホールディングス株式会社設立、MEBOを実施、親会社の日本電子から独立を果たす。

宇都宮 恒久(Utsunomiya Tsunehisa)

長野県に生まれる。日本大学工学部中退後、父親のタクシー会社に入社。
1975年 中央タクシー株式会社を創業 代表取締役に就任
2008年 会長就任

「お客が先、利益は後」を理念に掲げ、タクシー事業協同組合からも脱退。「乗った人を幸せにする」心のこもったサービスでお客様から感動の声がひっきりなしに届く。その結果、赤字の多いタクシー業界において、好業績を保ち続けている県下売上No.1のタクシー会社

社員とお客さまを同時に幸せにして成長する経営

追伸:

なぜこの3社を選んだのか。私が実際に会社を見せていただき、社員さんを見て、本当に大切にされていると感じたからです。その上で、順調に業績を伸ばし、社員さんと会社が共に成長していたからです。

ティールやホラクラシーといった言葉が登場し、「社員第一」という会社は増えてきました。しかし、お客さまからいだたく利益がなければ会社は成り立ちません。会社はお客さまを感動させつづけなければ続けられません。

お客さまを感動させられる社員を、大切に育てる。そのために経営者はどうあるべきなのか。それをぜひ学んでください。きっとより三方良しの幸せな未来を実現できます。