固定観念の外にある市場
冬にかき氷屋をする? いったいなんのために? 売れるわけがない、、、
しかも値段は1000円近い。ありえない。
かき氷といえば、出店やプールなどで売っている、ジャリジャリの氷に、色が違うだけで同じ味のシロップ。値段もせいぜい300円程度のイメージだ。
ところが、冬に「かき氷」を食べるために、全国から人が集まってくるという。夏には店の前に500人以上の行列ができ、開店前から整理券はすべてなくなって完売。百貨店の催事では日に1000人以上も集める目玉出店として、全国から引き手数多。
かき氷屋の名前は埜庵(のあん)。
ノアラーという熱狂的なファンまでいる。でも、なぜ、、、?
ライバルが増えても絶対に負けない
ドーナツにパンケーキ、ポップコーン。どうせアメリカで流行ったものを持ってきた、一過性のブームだろう。そう思われたかもしれないが、違う。
そもそも「かき氷」は日本の伝統的な食べもの(日本食)だ。そして埜庵(のあん)は「かき氷屋」として、15年近くこの「ありえない」成功を持続させている。
今でこそ、東京や大阪で、通年のかき氷屋はできるようになったが、ノアラーのような熱いファンはいない。店主の石附浩太郎さんは、ライバルが増えても絶対に負けない理由があると言う。
うちは飲食じゃないし、かき氷屋の話なんて役に立たない? それは違う。
「冬にかき氷を売る」という、超難易度の高い商売でさえも、熱狂的なファンをつくり、ビジネスとして成功させることができるのだ。あなたのビジネスなら、もっと簡単に、素早く、それ以上の結果が出せないわけがない。
全国に一店舗。都心ではなく、ハイテクでもない。かき氷という成熟した産業に後発で入り、驚くようなイノベーションを起こした。埜庵(のあん)から学べることは間違いなく多い、、、
耳が痛い真実
石附さんは言う。
「お客さんが来ないのではなく、戻ってきていない」
この真実に気がついてから、ありとあらゆる仕組みのすべてを、ファンづくり、再び戻ってきてくれることに集中させた。その結果が、500人を超す大行列だ。
あなたの会社にもお客さんはいる。もしくは、いたはずだ。その人たちが、何度も何度も戻ってきてくれる会社は安定し、儲かる。戻ってきてくれなければ、集客と新規に困り続ける。
埜庵(のあん)はいかにして、新しい市場を開拓し、お客さんをリピーターに、リピーターをノアラーという熱狂的なファンへとつなげていったのか。
その秘密を赤裸々に語っていただいた。
石附 浩太郎氏のインタビューから学べること
- なぜ通年営業の「かき氷専門店」を始めたのか
- 冬になると「かき氷」は食べない。どうやって冬でもお客が集まるようになったのか
- かき氷の売り上げがゼロだった日から立ち上がるまで
- リピートしてもらうための工夫とは
- 初期の頃はどんなお客が来たのか
- ブームになったきっかけは
- 長い行列が出来るにもかかわらず、近所からクレームが無いわけは
- ブームでライバルが増えても絶対に負けないこれだけの理由
- お客様が帰るときに必ずやるべきこととは
- 「かき氷屋」と言っているのに、やっていることが違う時期からの反省
- なぜ「ノアラー」と言うファンが生まれたのか
- 暇な冬だからこそできたこととは
- 行列ができるのは必ずしも良いことばかりではないというのはなぜ
- 多くの出店要請を断っている理由
- 思いを貫くためにぶれない考え方とは
- 埜庵が伝えたいストーリーとは
- 「売る」と「売れる」は何が違うのか
- 自らを「かき氷バカ」と言うほどの意識について
- スタッフを多く入れている狙いとは
- 千円もする埜庵のかき氷にはどれほどのこだわりが詰まっているのか
新しい成功のかたち
今の時代、会社を大きくすることだけが成功ではなくなった。上場したり、全国展開、海外進出することを誰もが目指しているわけではない。たった一店舗でも、何百年と続く店、地域から愛される会社、お客さんとの深い絆のある企業を目指すのも素晴らしい。
埜庵(のあん)は決して大きな会社ではないし、今後も全国展開したり、どんどん拡大していく予定はないという。石附さん自身も店に出ているのが好きで、お客さんとのふれ合いに幸せを感じるそうだ。
しかし、間違いなく日本で熱狂的に愛されている店(会社)の一つで、成功企業と呼ぶにふさわしい。
もしあなたも、埜庵(のあん)のように、小さくても、お客さんがファンになって何度も何度も戻ってきてくれる、愛される事業にしたいと思うなら、石附さんの考えかたと行動から学んでほしい。
真似できることは山ほどあり、一つひとつ吸収していくことで、気がついたら、社員もお客さんもみんな笑顔で、幸せな事業家人生を送っているはずだ。
出演者プロフィール

石附 浩太郎(Ishiduki Koutaro)
株式会社埜庵
代表取締役 かき氷文化史研究家
1965年 東京生まれ
大学で商品学を学んだ後、音響機器メーカーに就職して営業職に就く。
その後脱サラし、2003年、鎌倉で通年営業の「かき氷専門店・埜庵」を開業。
2005年、神奈川県鵠沼海岸に移転。冬になると、かき氷の売り上げがゼロの日も有ったが、天然氷と旬の手作りシロップにこだわり、やがて評判を呼び、全国から冬でもお客がやってくるようになる。
かき氷ブームの立役者。
著書
『お家でいただく、ごちそうかき氷』(メディアファクトリー)
『かき氷屋 埜庵の12か月』(主婦の友社)
『なぜ、夏冬のかき氷に行列ができるのか?』(川上徹也との共著)

冬でもかき氷屋に全国から人が集まる! 新しい市場をどのように開拓するのか?
- 出演者
- 株式会社埜庵
代表取締役 かき氷文化史研究家
石附 浩太郎(Ishiduki Koutaro) - 商品詳細
- DVD 1枚(収録時間約88分)
CD 2枚(収録時間約88分)
A4判の教材スクリプト(文字起こし) - 特別特典
-
特典として「25の質問」が収録されています
- 決済方法
- クレジットカード、代金引換をご利用いただけます
- 発売日
- 2017年7月25日
単品購入
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11,850円(税抜) 送料無料!
DVD
9,073円(税抜) 送料別 500円
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9,073円(税抜) 送料別 500円
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追伸:
他社では効率的にやっていることを、埜庵(のあん)ではあえてやっていなかったり、非効率的なまま続けていることもある。しかしその理由や背景を知るたびに、熱狂的なファンができる理由がわかる。