人を幸せにすることを追及すると、自分を応援してくれる人がどんどん集まってくる。「日本でいちばん大切にしたい会社」から学ぶ真の理念経営とは
インタビューの最後に、好きな言葉をお聞きしたところ、
「利他です。私の好きな言葉というのは『利他の歩みこそ、より大きな自己実現への道』。
こういうふうに自分に言い聞かせています。」
この答えが大山泰弘さんを表わすとても印象的な言葉でした。
ビッグインタビューズ83号は日本理化学工業株式会社会長の大山泰弘さんです。
あのベストセラー「日本でいちばん大切にしたい会社」でも紹介され、
工場で働く半数以上が障がいを持っている方を雇用している企業としてマスコミに
取り上げられることがあります。
大山泰弘さんの経営方針を詳しくお聞きすると
経営者として改めて考えなければいけない、気づきを得ることができます。
その一つが「働く幸せ」です。大山泰弘さんはあることをきっかけ多くの障がい者を
雇用することを決意します。
それは禅寺で聞いた「人間の4つの幸せ」という話でした。
4つの幸せとは愛されること、褒められること、人の役に立つこと、人に必要とされることです。
障がいを持つ方にとって施設で生活すること以上に、企業こそが人に幸せを提供できるものである
ということを感じ、この考えが今でも理念に影響しています。
なぜ彼らは家に戻されても 何度も何度も職場に戻ろうとするのか
入社のときに、保護者の方と約束することがあります。
「社内で迷惑をかけることがあれば、その場で仕事をストップして家に返す」
というものです。
実際、家に帰されてしまうこともあるそうですが、
彼らは何度帰されても、やはり仕事がしたいということで自分から職場に戻ってきます。
時には、繰り返す人もいます。しかし、少しずつ成長し、直っていくのです。
働いて、褒められることこそが人としての「本当の幸せ」であり、だれも本能として実現したいと思っているものなのです。
あなたの会社には「何気なく仕事をする人」がいませんか。
経営者として上司としてついそれを見逃してしまうことがあります。
それは彼らだけに責任があるのでしょうか。
伝えるあなた、教育するあなたが、人がどのようなときに幸せと感じるのかを理解することで、
社員さんや部下の気持ちは変えていくことができます。
もし、あなたの会社の社員さんが心から「幸せ」を感じる事ができたとしたら
会社の業績はさらに飛躍させることができるのです。
人を幸せにする経営
日本理化学工業はチョーク製造では後発企業です。
しかし、現在ではマーケットシェア1位を獲得しています。
その原動力は人を幸せにするという考え方にあります。
「働くことの幸せ、周りの役に立つことが人間の幸せ」という事を
経営で常に実践してきたらからこそです。
人に害を与えないチョーク、粉のでないチョークを開発し社会から支持されることもよくわかります。
利他の心は敵を作ることがありません。
なぜなら自らの欲よりも他人の利益を優先するからです。
大山さん常に社員さんを幸せにすることが企業の使命であるとおっしゃいます。
その言葉を聞くだけでも涙があふれるような思いになります。
人が本当に幸せと感じる瞬間を
いつも社員さんが感じることができれば、
マネジメントは自然と楽になってきます。
仕事にやりがいを感じ、幸福感を持つことができれば
自ら考え行動し、課題を解決することができる社員さんはどんどん増えていきます。
マネジメントや人材のことでお悩みをお持ちであれば、
大山さんのインタビューを繰り返し聞いてみてください。
あなたも人を幸せにする経営を実践してみませんか。
インタビュー後、
大山さんから「大変聞き手の方が素晴らしく、非常に判り易くまとめてくださって素晴らしい内容だった」、
「ここまでの話はこれから先も出来ないかもしれない」
というコメントをいただいたぐらいの濃い内容です。
大山 泰弘氏のインタビューから学べること
- なぜ大山さんは多くの障がい者を雇用し続けるのか。
- 障がい者雇用から何を気付かされた。障がい者を雇うことについて 当初はどういう難しさがあったか。
- 禅寺の住職さんから聞き、人生を変えた「人間の四つの幸せ」とは。
- 工場見学に来た小学5年生の手紙に書かれていた感動の言葉とは。
- 私たちだれもが持っている幸せを感じる「共感脳」とは。
- 人にとっての幸せを実現する職場づくりとは。
- 問題を起こした社員を家に帰しても何度も何度も職場に戻りたくなるわけとは。
- 日本理化学工業をつい周囲が応援したくなるわけとは。
- 人のために一生懸命やると、自分が考えている以上の自己実現につながるわけとは。
- 人間はみんな愛されることを求めている。愛されるためにはまず何を すべきか。
- 最も後発メーカーからトップシェアを獲得することができた理由とは。
- 障がい者が一人前に仕事を出来るように、会社が考えた待遇と施策とは。
- 大山さんが逆境を甘んじて受けて、それを最大限に生かす人生でいこうと覚悟したわけとは。
- 企業の存在意義とは。
出演者プロフィール

大山 泰弘(Ooyama Yasuhiro)
日本理化学工業株式会社
取締役会長
1932年、東京生まれ
1937年、父・要蔵が日本理化学工業株式会社を設立
中央大学法学部卒業後
病身の父の後を継ぐべく同社に入社
1960年、はじめて知的障がい者を雇用して以来一貫して障がい者雇用を推し進めてきた
1974年、社長に就任
1975年、川崎市に日本初の知的障がい者多数雇用モデル工場を建設
現在、73人の社員のうち55人が知的障がい者(障がい者雇用割合約7割)製造ラインを
ほぼ100%知的障がい者のみで稼働できるよう、工程にさまざまな工夫を凝らしている
2009年、こうした経営が評価され渋沢栄一賞を受賞
著書
『働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~』
『利他のすすめ~チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵』(以上、WAVE出版)
関連書籍
『日本でいちばん大切にしたい会社』(以上、あさ出版)

日本中が応援したくなる!”人を幸せにする経営”
- 出演者
- 日本理化学工業株式会社
取締役会長
大山 泰弘(Ooyama Yasuhiro) - 商品詳細
- DVD 1枚(収録時間約79分)
CD 2枚(収録時間約79分)
A4判の教材スクリプト(文字起こし) - 特別特典
-
特典として「16の質問」が収録されています
- 決済方法
- クレジットカード、代金引換をご利用いただけます
- 発売日
- 2012年3月25日
単品購入
DVD+CDセット(おすすめ!)
11,850円(税抜) 送料無料!
DVD
9,073円(税抜) 送料別 500円
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9,073円(税抜) 送料別 500円
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