目標にコミットしない部下

　部下のモチベーションを下げる原因はなにか。その答えが、実は上司や経営者である「あなた」の存在だとしたら、、、？

悲しいことに、多くの上司が部下の育て方を勘違いしています。その結果、モチベーションは下がる、結果は出ない、目標にコミットできない、またモチベーションが下がる、、、という悪循環に。

一方で、指示命令なしでも、部下がばんばん結果を出す。結果につながる行動を自発的にする、というチームもあります。その違いは、、、？

日本一のチームビルディング

「言わなくてもやる人はやるし、言ってもやらない人はやらない。資質やできが違うんだろう」

もしそう考えているなら、あなたは「メンタル・コーチング」を知らないのかもしれません。仮に、指示命令なしでも、部下に結果を出させる方法があるとしたら、どうでしょうか？

あなたはそれをやりますか？　実は、上司として、コーチとして、いち早く「メンタル・コーチング」を取り入れ、チームを日本一に導いた人がいます。

元日本ハムファイターズコーチであり、メンタルトレーナーの白井一幸さんです。

ニューヨーク・ヤンキースの秘密

　白井さんは現役のプロ野球選手時代から、業界の常識を覆しウェイト・トレーニングを行ったり、メンタルトレーナーから指導を受け一流の結果を出してきました。

引退後は、ニューヨーク・ヤンキースで超一流の指導術を学び、日本に持ち帰って実践することで、コーチに就任した日本ハムファイターズで２度のリーグ優勝、１度の日本一を成し遂げました。そのときの経験を活かし、現在では一般企業の研修を行い、同様に高い結果を出す手助けをしています。


「いやいや、野球選手なんて、みんな”すごい人”だろうけど、うちの社員は普通の人だから」

私もはじめはそう思いましたが、話を聞き、実践することで、指示命令なしで部下に結果を出させる指導術には、プロ野球も企業も関係がないと確信しました。

白井さんはいかに怒らず、命令せず、相手の内側からモチベーションを引き出し、自分から「やりたい！」と目標に向かってコミットするように導くのか。その秘密をお聞きしました。

白井 一幸氏のインタビューから学べること

• ニューヨーク・ヤンキースに留学して学んだ大切なこと
• 強いチームと弱いチームは何が違うのか
• 日本一という目標を達成するために、選手に持たせる意識とは
• しらけている選手への対処法
• 指示命令では動かない選手への理想的な指導法
• 伸びる選手と伸びない選手の違いとは
• 世界一を目指す大谷選手は他の選手とは何が違うのか
• 大谷選手がゴミを拾って言った一言とは
• 9回裏2アウト満塁で打席が回ってきたらどうする
• 11.5ゲーム差をひっくり返して日本一になった時の栗山監督の言動とは
• 競争の激しい世界で勝ち残るための習慣とは
• 強かったチームが監督が変わったとたんに弱くなるケース
• 打ったらファーストまで全力で走ると何が起きるのか
• ビジネスマンにも通じる目標達成の正しい考え方
• 感動を呼び起こす「3つの全力」とは
• モチベーションを持続させるために大切なことは
• きつい練習をさぼらないための考え方
• 負けたことや失敗を責めると選手はどうなるか
• 芽が出なかった選手が急に伸びるきっかけとは
• 「結果は目指すが結果にはとらわれない」という真意

勝てるポイントが凝縮されて

　野球の話を聞いても、あまり興味もないし、よくわからないかもしれない、と思わないでください。例え話や実例として野球の話は出てきますが、あくまでも「上司の指導術」という点で、すべて一貫しています。

企業であれば経営者は監督、上司はコーチ、現場で汗をかく社員はプレイヤーです。各プレイヤーに最高のパフォーマンスを出してもらうことで、チームは大きな目標を達成できます。

そのとき、重要なのは監督やコーチがいかに一人ひとりの自発性を引き出し、自分事として、チームの目標達成を自分の夢として全力を出してもらうことです。

最下位球団を日本一にした白井さんから、指示命令なしで部下に結果を出させる上司の超指導術をぜひ学んでください。そしてぜひ、幹部や上司の方にも共有してください。勝てるチームになるポイントが凝縮されています。