倒産する企業と成長する企業にはほんのわずかな差しかないことをご存知ですか。

1990年に創業したベンチャー企業で、一時は大手企業が埋め尽くす就職人気企業ランキング
で上位に入ったり、バーカウンターのあるオフィスがマスコミで取り上げられたりと
勢いよく成長していた会社だったにもかかわらず、2011年に破綻してしまった会社があります。

それは安田佳生さんが創業したワイキューブという会社です。

会社とは思えないほどお金をかけて、バーカウンターやビリヤード台があるオフィスは
繰り返しテレビなどでも紹介されていましたので記憶に残っているかもしれません。

しかし、順調に成長しているかに思えた2011年、突然会社は破綻してしまいます。

いったい何が起きてしまったのでしょうか。

今回のビッグインタビューズでは「失敗から学ぶ」をテーマにワイキューブ創業者である
安田佳生さんからこれから会社を成長させたい経営者の方が知っておきたい点をお聞きしました。

初めにお伝えしたいことは、決してオフィスにお金をかけたことが破産の原因ではなさそうです。
私たちは安田さんの経験から何が学べるでしょうか。

積極的にお金を使っても破産しない経営とは

安田さんが倒産の原因として
「マーケットの読み違い」と「社員のためにならない待遇制度」を挙げています。

マーケットが予測通りになるということについては決して簡単なことではありませんから
だれにでも起こりうるものです。
しかし、社員さんをやる気にさせる仕組みなどはすでにあなたも取り組んでいることだと思いますし、
変えることができますのでぜひ学んでください。

社員のためになる待遇と社員のためにならない待遇の違い、
社員をやる気にさせる待遇と社員のやる気にさせる待遇の違いとはなんでしょうか。

例えばワイキューブでは入社2年目で新幹線のグリーン車に乗ることができました。
出張で新幹線を使うサラリーマンから見れば憧れるような制度ですよね。

でも全く効果がなかったそうです。

そもそもグリーン車に乗ったところで売上が上がるわけでありません。

ほんの一瞬、社員さんのモチベーションが高くなったり、後輩や彼女や家族に自慢できて
愛社意識は芽生えるかもしれません。

しかし、それも慣れてしまえば移動手段の一つでしかないですから直接会社の業績を伸ばす
要因にはならないのです。

逆に、2億もかけて作ったオフィスは非常に効果的だったそうです。

マスコミがどんどん宣伝をしてくれるので、営業に行かなくてもお客様が見学しにきてくれ、
企業ブランディングにもつながりました。
十分に効果はあったそうです。

この二つは、ほんのわずかな違いしかありません。
他にも会社の成長と倒産の境目は数多く存在します。

ぜひ安田さんからこの境目を学んでください。

真の「本当の新卒採用の大切さ」とは

安田さんは人材採用に永く関わってきました。
ワイキューブでは採用コンサルティングを主な業務としていましたし、数多くの著書を出しています。

人材採用の営業と言うと、ホームページなどを調べて営業電話が良くかかってくることがあります。

そして営業マンに話を聞けば、

・新卒採用するなら今がちょうどいいタイミングです
・会社の成長には新卒採用が必要です
・安定的に新卒で採用していかないと年齢構成が崩れます

などいかにも商品やサービスを売りたいような営業トークが並べられます。
しかし、どれが営業トークで何が本当なのかが分からなくなります。

では、今の安田さんは新卒採用に関してどのような考え方を持っているのでしょうか。

インタビューでは次のようなお話をされています。

「ほとんどの人がこう思っています。『仕事が増えたら人を採ろう。』
本来は、仕事を作り出すのは社員なのですけど。だから永久に仕事なんて増えないです。」

中小企業やこれまで新卒採用をやってことがない経営者にとっては
このようにすぐに考えることは難しいことかもしれません。

人を増やすことはそれだけ固定費も増えますし、経営者としての責任も増えます。
何といっても仕事が増える見込みがわからない状態で人を採用することには勇気がいります。

にもかかわらず、安田さんは採用することをすすめています。

人を増やすことで仕事が増える。
仕事が増えればさらに人が必要になる。

この循環を作ることの大切さを気づかされます。

外部研修に任せなくても社員の能力を引き出すことができる

社員の能力を引きだいしたいということは経営者であればだれもが思うことです。 そのために高額なセミナーに参加させたり、コンサルタントを雇って教育を任せる方法もあります。

しかし、ワイキューブが就職人気企業ランキングにランクインするなど成長した原動力には
徹底した企業ブランディングのほかに優秀な人材が自らの能力を発揮したこともあります。

どのようにして安田さんは社員の能力を引き出していったのでしょうか。

安田さんは待遇よりも「仕事」にそのヒントがあるとおっしゃっています。
自分がやっている仕事がどう社会に貢献しているのか、その仕事によって誰が幸せになっているのか
この点を伝えることによって人は自ら成長することができるのです。

決して高い給料や華やかな職場環境ではありません。

マズローの欲求段階でいう一番上の「自己実現」とも言うことができます。

どれだけ高い給料でも社会や人の役になっていなければ、
仕事をしていても楽しくはありませんし、いつかは疲れ果ててしまいます。

しかし、自己実現に焦点を当てることができれば、
社員にとっても会社にとっても、お客様や社会にとっても幸せな状態を作りだすことができます。

残念ながらワイキューブという会社は破産をしてしまいましたが、
人材採用や人の育て方、中小企業にとってのブランディングにおいては、
安田さんのノウハウはどれも大切なことばかりです。

今だから言えることも多くお話いただています。

アメリカの作家、ウィリアム・サローヤンの言葉に次のようなものがあります。
「有能な人間は失敗から学ぶから有能なのである。成功から学ぶものなどたかが知れている。 」

安田さんがその貴重な経験を伝えています。
ぜひあなたが同じことをしないように「この失敗」を深く学んでください。

安田 佳生氏のインタビューから学べること

  • 安田さんが創業したワイキューブはなぜ破綻したのか。
  • 小さい会社こそブランディングを意識しなければいけないわけとは。
  • なぜ安田さんは人があまりやらないことに「時間」と「お金」をかけるのか。
  • 仕事がなくても人を採用しなければ、会社が成長しないわけとは。
  • 採用コストと優秀な人材を採用することが比例するわけとは。
  • 安田さんが考える「経営者の仕事」とは。
  • 会社を伸ばす投資と、会社を潰す投資の境目とは。
  • 効果もなく、マイナス効果だった福利厚生とは。
  • お金をかけなくても社員のやる気やモチベーションを高める方法とは。
  • 失敗から学ぶ、会社経営に最も大事な2つのこととは。
  • 商品を考えるときに「なぜ売れないか」よりも「なぜ売れているのか」を考えなければいけないわけとは。
  • 社員の能力を最大限発揮させる方法とは。
  • 経営者が会社を潰さないためのお金の使い方とは。

出演者プロフィール

安田 佳生(Yasuda Yoshio)

境目研究家

1965年、大阪府に生まれる
桃山学院高等学校卒業後18歳でアメリカ合衆国に渡りオレゴン州立大学で生物学を専攻

帰国後株式会社リクルート営業部に就職
1990年11月、人材コンサルタント会社の株式会社ワイキューブを設立
倒産前は人材コンサルタントにならび中小企業向けのCI・企業ブランディング支援も行なっていた

現在、ワイキューブの事業を引き継いだ株式会社カケハシスカイソリューションズ顧問
株式会社安田佳生事務所 代表取締役
NPO団体法人 ヒトコトネット理事長
境目研究家

著書
『私、社長ではなくなりました。-ワイキューブとの7435日』 (プレジデント社)
『千円札は拾うな。』
『ぐっとくる?』
『検索は、するな。』
『下を向いて生きよう。』
『嘘つきは社長の始まり』(サンマーク出版)
など多数

プロデューサー 王

失敗から学ぶ、会社の伸ばし方~成長と倒産の境目はここにある~

出演者

境目研究家
安田 佳生(Yasuda Yoshio)
商品詳細
DVD 1枚(収録時間約95分)
CD 2枚(収録時間約95分)
A4判の教材スクリプト(文字起こし)
特別特典
特典として「25の質問」が収録されています
決済方法
クレジットカード、代金引換をご利用いただけます
visa jcb Master AMEX
発売日
2012年9月25日

単品購入

DVD+CDセット(おすすめ!)
11,850円(税抜) 送料無料!

DVD
9,073円(税抜) 送料別 500円

CD
9,073円(税抜) 送料別 500円

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