エリートサラリーマンの末路

借金40億円。

それが急逝した父親が遺したものであるなら、ふつうは引き継いだりしないでしょう。しかも銀行からは完済するまでに80年かかると言われていて……

それはつまり、死ぬまで働いても返せるかどうかわからないということです。ドラマや映画の話のようですが、実際にそういった状況に立たされ、そして立ち向かった勇気ある経営者がいます。

とはいっても、初めから「勇気ある経営者」だったわけではありません。企業で働くサラリーマンでした。それなのになんと……

右も左も分からない状態から…

驚くべきことに、なんとわずか16年で借金を完済。銀行の試算では80年と言われて40億円の借金を、16年です。素晴らしい手腕で事業を再生させました。

その過程には、どんな業種や分野の経営者にも学ぶべき教訓・知るべき経営の本質があります。今まさに業績が下り坂になっている人も、これから伸ばして行きたい人も、経営において何が大切なのか、どういった「勇気」を持って挑めば返り咲けるのか。

それを知っておくことは、必ず長い経営者人生で糧になるはずです。

心身ともにボロボロになりながら

突然の父親の死をきっかけに、サラリーマンから40億の借金を背負った崖っぷちの経営者になった。そして心身ともにボロボロになりながらも、完済まで80年と言われた借金を、わずか16年で返しきった。

その人こそ、株式会社ユザワフードシステムの湯澤剛さんです。

経営者を目指して経営者になったわけではない湯澤さんは、畑違いの事業におけるセールスもマーケティングも、社員のマネジメントや教育、そして示すべきビジョンやミッションなど、すべてが「ない」状態からスタートしました。

しかしだからこそ、湯澤さんにしかできない発想。見えない視点で苦しみながらも問題を解決していきました。その中には、経営者なら誰しもが学ばせてもらえる教訓や忘れてはいけない本質で溢れています。

湯澤剛氏のインタビューから学べること

• 父の急逝で居酒屋経営を引き継いだら何と借金40億円あった
• 銀行から「完済するまで80年かかる」と言われ、心が折れなかったのか
• 葬儀の後処理をしていたり、いつの間にか「社長」と呼ばれていた
• エリートサラリーマンから一転、先が見えない人生のスタート
• 苦しみぬいて事業継承を決断をするまでの経緯
• 段ボールいっぱいの督促状を前にして考えた最悪のこと
• 最初にやらなければならなかった辛い仕事
• 業績を立て直すために打った手は
• 辞めて行く従業員をつなぎとめる手立ては
• 利益ばかりを追求して起きた悲劇とは
• 飲食業は素人だった湯澤社長のとった行動は
• ぶれない為に決めた2つの方向とは
• 途中から仕事が少し楽しくなってきた要因は
• 恐怖心を紛らわせるのにやったこととは
• 社員との葛藤をどのように解消して行ったか
• 居酒屋で働くやりがいとは
• 従業員の働く意識を高めるための良薬は
• 今、父親に謝りたい一言とは
• 半沢直樹のドラマのような出来事

どんな事業でも業績は立て直せる

湯澤さんが優秀だったから、瀕死の事業を生き返らせれたのか？

もちろんそれもあります。しかし、湯澤さんが経営者になったのは突然で、そのためはじめは素人同然でした。それでも16年という期間で40億円もの借金を完済したのです。

すでに経営を行い、自社の事業に精通しているあなたなら、より短期間に、より効率的に、より生産的に、事業をＶ字回復すること、返り咲かせることができるはずです。

湯澤さんが進んできた道について聴き、ヒントを得ることで、それはさらに加速されます。湯澤さんと同じく二代目の経営者、あるいは飲食店を営む経営者の方はもちろん、それ以外の業種でも経営の本質が変わるわけではないので、きっとたくさんの気づきを得られるでしょう。

ぜひそれをあなたの事業に活かしてください。みるみる息を吹き返すはずです。